モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育とは
女性医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が提唱した、子ども一人ひとりの自主性と成長を大切にする教育法です。
彼女は、子どもには自分自身を育てる力「自己教育力」が内在することを発見しました。
子どもは教えなくても歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収し成長・発達していきます。この力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。通常の教育が教師主導であるのに対し、この教育法は子どもの興味や発達段階を重視し、自己決定と自律を促します。これにより、自己信頼や創造性、協調性が育まれます。
モンテッソーリ教育とは、自分で学び成長する力を引き出す教育方法です。子どもが自信を持って社会で活躍するための土台を築きます。
モンテッソーリ教育の目的
モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。
生涯学び続ける人間を育てるって、素晴らしい教育法だね
そうね。人生100年時代になった今、自律的に学び続ける人材を社会も求めているわよね
モンテッソーリ教育はどんなことをする?
モンテッソーリ教育では、年齢に応じた教材と指導法を用います。
0歳から6歳までの乳幼児期を、発達段階の特徴から0歳から3歳までの前期と、3歳から6歳までの後期に分けて考えます。
基本的には、教師(大人)が一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが「やってみたい」「触ってみたい」と思う環境を用意します。その環境と子どもの意欲を結びつけ、子どもの自発的活動を促します。
子どもの発育段階に応じて、教材や環境を用意し、子どもの自発的な活動を促します。
0歳から3歳まで
0歳から3歳までの時期には「無意識に吸収する精神」の時期であり、人生の中でもっとも吸収力が強く、その後何年かけても達成できないようなことを簡単に獲得し、人間社会に「適応」していく時期です。
例えば、教えなくても赤ちゃんが歩き出したり(粗大運動)お喋りができるようになる(言語習得)ことが、子どもの「自己教育力」のわかりやすい例えでしょう。
つまり、この時期に何をするかが子どもの未来にとって非常に大切です。
この時期の子どもの成長を親は適切にサポートしてあげたいですね。
3歳から6歳まで
3歳から6歳までの後期は「意識の芽生え」の時期であり、前期に無意識に吸収したさまざまな事柄を、意識的に整理、秩序化していく時期です。
特に重要なのは、教育の環境づくりです。子どもが自ら教材を選び、自由に学べる工夫をするのです。子どもが自分で問題を解決する経験を積み、責任感や社会性が育ちます。
年齢別!モンテッソーリおもちゃ5選
0歳におすすめのおもちゃ
モンテッソーリ式玉落としおもちゃ
モンテッソーリ教具としても使われているおもちゃです。玉を手で押して、穴に落とすと箱の内側の傾斜を通り、下の穴から出てきます。落とすとコトンと音がして玉が消えることや、穴から出てくる不思議を親子でお楽しみください。また、玉をギュッと握ったり・掴んだりして手指の運動を促し、手と目の協調を育みます。
対象年齢:0歳10ヶ月〜
1歳におすすめのおもちゃ
シェープマッチングパズル
指先あそび、パズルあそびの入口として欠かせないピックアップパズル。丸、三角、四角の基本形と、赤、青、緑の3つの色を学ぶことができます。木のぬくもりを伝える木製のピースには、お子様の指でつまむのにちょうどよいサイズの突起が付いています。まずは丸からの挑戦がオススメです!
対象年齢 : 1歳5ヶ月~
2歳におすすめのおもちゃ
リングテン 積み木の王国
成長に合わせて、スタッキングや紐通し、おままごと、色遊び、サイコロゲーム、おはじき、バランスゲーム、数の繰り上がりなど色々な遊び方ができる大変息の長いおもちゃです。また親子遊びもしやすいと思います。無垢の木でできたおもちゃを通して木のぬくもりを肌で感じることができます。
対象年齢: 2歳0ヶ月~
3歳におすすめのおもちゃ
NEW くみくみスロープ
ブロックのようにパーツを使ってコースを組み立て、ボールを転がすおもちゃです。ボールが下まで落ちるようにコースを考えて作る遊びをとおして、作り上げる達成感を味わい、集中力や創造性を育てます。様々なパーツによって転がるスピードなども変わるので、想像力も自然と育まれていきます。
対象年齢 : 3歳5ヶ月~
4歳におすすめのおもちゃ
カタミノ(12ピース)
様々な形をしたブロックを組み合わせ、指定されたマス目を埋めていくフランス生まれの思考型ゲーム。必要なのは、与えられたペンタミノの形をきちんと認識し、空間にきちんと組み合わせてゆくための発想力と認識力。また完成を目指す過程で集中力や根気力といったものも養われていきます。
5歳以上におすすめのおもちゃ
マンカラ・カラハ
アフリカ起源の世界最古のボードゲーム「マンカラ」。交互に石を移していくシンプルな遊びですが、運の要素がなく「先を読む力」や「駆け引き」などの戦略が必要です。ルールは簡単なので、お子様の知育や親御様の脳トレとしても、世代を問わず楽しめる木製ゲームです。ぜひご家族で挑戦してみて下さい!
子どもが自分で成長する「モンテッソーリ教育」とは?のまとめ
この記事では、自分で学び成長する力を引き出す教育方法、モンテッソーリ教育について紹介しました。モンテッソーリ教育を取り入れることで、子どもが自立して学び続け、自信を持って社会で活躍するための土台を築きます。
モンテッソーリ教育の大事なポイントは、環境づくりです。子どもの発育段階に合わせて、学ぶ意欲を掻き立てるおもちゃを選んであげたいですね。